10R、沈黙…そして
梅雨明けとともに真夏の太陽が…あづい…
遡る事、先々週末。
5月の”行き当たりばったり、四国ツー”以来、近場を走っただけで約2ヶ月放置した10R。
天気がイマイチだったり仕事だったり、気が乗らなかったりと放置してましたが、
(※画像はネットの拾いモノ。問題あれば削除します。)
”Suzuka 8耐”の中継をBS12で観ちゃった事(しかも面白かったですねぇ。10R勢は残念でしたが)
もあり、久しぶりの乗る気十分。
朝6時前に目が覚めた事もあり、朝駆けで近場のいつもの三瓶山へでも…と思い、
身支度して「いざ、鎌倉!」
Keyを回し、キルスイッチを戻し、スターターボタンをON!
”キュルキュルキュル…”
”キュルキュル”
「ん?」
”キュルキュルキュル…”
「”N”に入ってる」
「クラッチレバー握っても同じ」
「セル回しながら軽くスロットルを回してもダメ」
…エンジンが掛からん!
keyを回して気が付いた。
いつもはKey-Onで排気デバイスの作動音(チェック音?)が聞こえるのだが、それが無い。
ブロ友の”たかちゃんさん”の過去記事が頭をよぎる。
スターターは動くから”バッテリーあがり”では無さそう…
”排気デバイス”の故障?
とりあえずその日は出掛けるのを諦める。
装備を脱いで、エアコンの効いた部屋でサービスマニュアルとネット検索。
・・・
先週末。
サービスマニュアルとネットでチェックポイントを確認。
1週間の間に準備。
今回調達したのは、近所のホムセンで若干の工具と材料。
それから以前から買おうと思っていたコレ
”J-TRIP リヤ・ショートローラースタンド + V受け”
Webikeの夏のセールで買おうとしたら、南米の方が安かったw
因にフックボルトは購入時にスイングアームに装着済みでしたので、今回は必要無し。
それから、万が一を考え、これも以前から買おうと思っていた、コレ。
フルオート・バッテリーメンテナー(充電器)”OPTIMATE 4”
BMW:CAM-busシステム対応
…BMWのバイクを購入する予定は全くありませんがwww
これも南米でかなり安く出ていたのを発見~ で、調達。
まずは作業性を上げるため、場合によってはタンクを外す可能性もあるのでメンテナンス・スタンドを掛けましょう。
フロントブレーキレバーをベルクロテープで固定して、Fブレーキをロックし車体を固定。
高さと受け部分を調整して、スタンドアップします。J-TRIPの説明動画の通り、独りで楽チン。
「おおっ、何かカッコいいぞ」…とか言ってる場合じゃありません。
まずはシートを外して、排気デバイスのモーターユニットを観察。
電源投入しても動き無し。これはやはりコレが原因か?…
一応、自己診断モードで確認しておこうかな…
赤丸のメスギボシが自己診断モード起動のためのアース線。
アースしてKey-Onすれば立ち上がります。
…話が横道に反れますが、赤矢印のコネクタがC型10Rのリミッター。
ここの配線をカットするだけでC型10Rはフルパワー仕様になりますwww
そして今まで確認してませんでしたが、私の愛機10Rは…既にカット済み
…フルパワー仕様になっていました。
おおっ、怖っ(笑)
自己診断の結果は…異常無し。
「あれっ?」
と言う事は”排気デバイス”(のモーターユニット)の故障では無いと。
次に怪しいのはハーネスの途中部分。
ネット情報ですが、このメインハーネスの途中にある存在目的の不明な水色のコネクター。
ここは位置が低く、かつリヤサイドカウルに穴が空いている関係で雨や洗車時の水が侵入して、コネクターが腐って電源が死んでしまうのだとか。
確かに経年劣化している感じはありますが、コネクタ切断して直結するのは最終手段。
とりあえずフタになっている端子側は外して電極部分をペーパー掛け。
メスコネクタの方はバラすのが大変そうなので、接点復活剤を浸透させてエアブロー。
シリコングリス塗って、元に戻し、気休めに水分が入らないように絶縁テープでグルグル巻きに。
で、再びKey-On … 沈黙したまんま。
他にもネットで症状から検索すると怪しい原因としてイモビライザーの故障と言うのが出てきますが、そうなるともう素人の手には負えません。
更によくよく見てみると、ETCのパイロットランプも点灯してない…
(通常は、カードの有無に関わらず”緑”or”赤”に点灯する)
これは困った…
炎天下の元、汗だくで思考能力も時間と共に低下…
試しに使ってみよう~っと、バッテリーの”+”と”ー”端子にあててみた…
…デジタル表示は”11.2v”。
ん?”11.2”?
まさかのバッテリーあがり??
部屋から延長コードを引いて、取説片手に”OPTIMATE”を接続。
自動でバッテリー診断するらしい。
結果は充電使用可。
そのまま自動で充電開始。
部屋に戻りクーラーの下で待つ事、2時間。充電が完了!(を表す表示)
恐る恐る(何故?w)、Keyを差す。
排気デバイスの作動音が! キターーーー!
スタータボタンを押す。
”キュルキュル、ボボンっ!”とエンジンが一発始動。
要は”バッテリーあがり”と言うオチ…
ただ、納得いかないのがなぜ”セル(スターター)”は普段通りに回ったのか??
消費電力は”スターター”よりも”排気デバイス”や”インジェクション”や”点火系”の方が大きい??
しかも試走して暫く走るとETCのパイロットランプも点灯…
10年以上経つバイクでイマドキの最新型と比べるまでもありませんが、
電子制御が皆無ではない愛機の’04-10R。
バッテリー電圧が下がると色々なトラブルが出てくるものですね
今回はスターターが正常に動くから”バッテリーあがり”は無いだろうと思い込んで
トラブルシューティングに当たったのが遠回りの原因。
おかげで炎天下に何時間もガチャガチャするハメに…
何だか良く判りませんが、10Rは沈黙から無事に復活。
一件落着!
…だが排気デバイスのモーターの動きが何だか怪しいのも見てしまいました。
見なかった事に…は出来ないよなぁ、やっぱり。